佐藤 浩次「ご参拝お待ちしております」
2023年8月18日
お盆の休日、神社へ行ってきました。
ちょっとした山の中腹にある神社で最寄り駐車場までのアクセスも良くないのですが、
県外から参拝に来られる方も少なくありません。
駐車場からてくてく山道を歩いて拝殿を目指すわけですが、
四季ごとに赴きが深く、道中は渓流の瀬音と鳥の囀り、
目の前に広がる山々の木々が日常の雑念を忘れさせてくれます。
この日、拝殿前にある門には大祓の茅の輪が残っていました。
多くは6月30日と12月31日に全国で行われる神事ですが、
こちらでは地理的条件から8月の第1日曜日におこなっているそう。

本殿は拝殿のある場所からさらに奥の山中にある奥宮。
途中に設けられた境界の向こうは神域となるため
参拝するにはお祓を受けて身を清めてからでなければ許されません。
以前境界近くまで行ったことがありますが、
小さな小さな鳥居がぽつんとあり、その脇に「ここより禁足地」の立て札のみ。
その目の前は道筋すらついていない山の斜面。
まさかここを分け入った山の中に本殿があるとは思えないところでした。
ご鎮座以来1,300年にわたり悠久の時を重ねています。
拝殿まででも毎回いい運動になりますが、
幾度も参拝したくなってしまう魅力があります。