「龍さがし」
2024年2月16日
毎年出かけたときは干支にちなんだものをさがしています。
今回は山梨県の甲斐善光寺です。
武田信玄が川中島の合戦の折、信濃善光寺の焼失を恐れ、
1558年に御本尊善光寺如来像をはじめ
諸仏寺宝類を奉遷したことがはじまりと伝えられています。
武田氏滅亡により奉遷された御本尊は織田、徳川、豊臣氏の手を転々とした後、
1598年に信濃善光寺へ帰座なさいました。
ここでは金堂の天井に描かれた『鳴き龍』を拝観しました。
私が初めて鳴き龍に触れたのは日光輪王寺薬師堂にあるもので、
小学生のころの林間学校で拝観しました。
天井に描かれた龍に見入りながら顔の下で手を打ち
不思議な反響を体験したのを今でも記憶しています。
上下2頭の龍が描かれ日本一の大きさという甲斐善光寺の鳴き龍は、
現在も自身で手を打ち反響を感じられるところが素晴らしい。
信濃と同じく金堂下には心の字をかたどる珍しいお戒壇めぐりもあり、
運が良ければご本尊とご縁を結ぶことができます。
近くには不老園という梅の名所があり、
高台から甲府盆地と甲斐善光寺を見下ろすことができます。
駅から歩いていける距離ですので
この季節は食べ歩きしながらのんびり散策もいいかもしれません。